琴風会について

篠笛

琴風会は、私の父である故・石高琴風が「大衆に邦楽を!」をスローガンに、昭和24年に創設しました。
当時尺八などの邦楽器は、民謡や詩吟、三曲合奏(三味線・箏・尺八などによる合奏編成)などで演奏され、指導されていましたので、一般の人たちには敷居の高いものでありました。
そこで琴風は、本来竹である尺八を木の素材で製作した「木管尺八(琴風尺八)」を考案し、一般の人たちが気軽に尺八を手にできるようにしました。
また、篠笛に関しても、いろんなジャンルの曲に対応できるよう、ドレミ調に調律した笛(琴風調篠笛)を考案しました。
演奏活動においても、当時オーケストラの演奏が中心だった日比谷公会堂で「琴風会邦楽演奏会」を22年間に渡って催し、門下生はもちろん、演奏家や舞踊家と共に三曲合奏から舞踊の曲など多彩に演奏しました。

琴風会

現在、琴風会では三曲合奏、独奏曲、琴風作曲のもの、現代曲、映画音楽、民族音楽と、尺八・篠笛を幅広いジャンルでご指導しています。
琴風の思いを大切に、生徒さんが吹いてみたいと思う曲も丁寧に指導しています。
遠方でお稽古に来られない方には「通信指導」を設けており、生徒さんから送られてきた録音テープに直接録音して返送しています。
遠方にいながらも、直接お稽古に来ているように指導が受けられる「Webテレビ指導」も現在検討中です。
琴風会でお稽古を重ねられ、上達されると「お免状」を取得することができます。
琴風会でお免状を取得し、指導者や演奏家になって活躍されている方もおられます。
指導者になると「芸名」がつきます。
尺八の指導者にはお名前に「風」が、篠笛の指導者にはお名前に「琴」がつきます。
琴風会では年齢・性別を問わず、丁寧にご指導させていただいておりますので、お気軽にお問い合わせください。

石高琴風 略歴

篠笛

  • 大正14年3月8日山口県生まれ。
  • 幼少より父の影響で尺八を吹く。
  • 15歳で琴風流深田正峰氏に師事。(韓国大邸)
  • 練習用の尺八として木管による「琴風尺八」を開発し、高価な尺八に代わって普及用として全国に発売する。
  • 篠笛、尺八の教則本を多数執筆。
昭和18年
陽明会 琴古流師範 石高静峰と号す。
昭和22年
中国より復員し上京。吉田晴風師の内弟子となる。
昭和24年
田晴風直門師範 琴風と号し、同時に琴風会を創設する。
昭和28年
服部竜太郎氏に洋楽を師事。氏の助手として全国を採譜旅行する。
NHK邦楽オーディションに自作「瀬戸の舟唄」(尺八筝合奏曲)で合格・放送。
田辺尚雄氏の推薦で「邦楽名流会」公開放送。
昭和31年
コロムビア株式会社にて純邦楽の製作と演奏。
歌舞伎など舞台や映画の邦楽の仕事に活躍する。
昭和33年
芝祐泰師に竜笛を師事。横笛製作者の研究をする。
昭和47年
日比谷公会堂を定期会場として「琴風会邦楽演奏会」を主宰。
昭和48年
木管による「琴風尺八」「琴風調しの笛」を開発。普及用として全国に発売。
吉田晴風師の尺八普及を受け継ぎ通信指導を開始。全国各地に支部を設ける。
昭和58年
キングレコードより「石高琴風作品」のLPが全国発売となる。
平成22年
3月16日 85歳で永眠。


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