1973年3月11日 東京都杉並区生まれ。
琴古流尺八・琴風調しの笛家元の父・石高琴風の娘として生まれましたので、自宅に尺八や篠笛のお弟子さんたちが稽古に来ている環境で育ちました。
私が小さい頃は、毎年「父の日」に日比谷公会堂で演奏会を催しており、私はもっぱら舞台の上の父へ花束を贈る役をしていました。
3才前後から生田流筝曲宮城派の橘民子師にお筝(おこと)を習い始め、日比谷公会堂にもお筝で舞台に上がるようになりました。
その後、10才のときに日本フィルハーモニーの立川和男氏にフルートを習い、この前後に父から琴古流尺八の手ほどきを受けはじめました。
父は大正生まれ。だからということでもないのですが、最初の2〜3回は音符や尺八の楽譜のこと、楽器の手入れの方法などを教えてくれましたが、その後は基本的に「ついてこい」の稽古になり、自宅に来るお弟子さんたちの中に混じり、
わからなくても、音が出なくても、とにかく尺八を吹いていました。(笑)
日比谷の演奏会でも楽譜をドサッと渡され、やはりわからないなりにでも周りのお弟子さんや父を見ながら、なんとかついていってました。
篠笛は高校生のときに、父から「今度の日比谷で笛を吹くように」と篠笛を渡され、吹き始めたのがキッカケです。
フルートを吹くことができたので尺八ほどは迷わなかったものの、やはり父や周りのお弟子さんを観察しながら勉強しました。
そして現在に至るです。
【講師として】
老若男女問わず、ゆったりと生徒さん個々のペースに合わせてお教えしていきたいです。
童謡やアニメ・映画音楽など、お好みの曲もお稽古しながら吹けるようになったり、お筝との合奏もできたり、阿波踊りの篠笛に参加されたりと、生徒さんには色々な演奏を経験していただきたいと思っています。
亡き父の演奏、音、雰囲気、技法・・・自分はまだまだ父には到底追いつくことはできないけれど、父の曲を・教えを・話してくれたことを、私が知っていることすべてを生徒さんに伝えていきたいです。
【母親として】
お休みがなかなか無いので、遊んであげたりすることができないことも多いけれど、一緒にいるときには「これでもか!」というくらい、子どもたちと楽く過ごしたいです。
子育ては1つ1つが良き思い出になると思いますので、二人の子供たちが笑ったこと・泣いたこと・叱られたこと・ケンカしたこと・・・全部焼き付けていきたいと思います。
欲を思えば、私が仕事をしているときの姿を記憶に残してくれていると嬉しいです。