篠笛について

篠笛

篠笛は「横笛」と書いて「おうてき」と呼ばれ、中国から伝わったと言われています。
竹に孔(穴)をあけただけのシンプルな楽器なので、古くから大衆芸能の楽器として人々の生活の中に馴染んでいたようです。
お祭りで見かける笛、長唄(歌舞伎の音楽)で演奏される笛、時代劇やゲームの中から聞こえてくる笛・・・能管、神楽笛、竜笛と種類も様々です。
特に篠笛は長いものから短いもの(一本調子〜十三本調子)まで種類があり、唄や調子によって使い分けたりします。
演奏では唇を使ったり、あごの動きを利用したり、孔を指で打ってみたりと、1つの音を出すのにも色々な奏法を用います。
篠笛の種類にもよりますが、低い音と高い音(1オクターブくらい)は同じ指使いで演奏します。
最高に高い音になると運指(指使い)も変わりますが、それでも音を出す孔は1つです。
篠笛は作りがシンプルな楽器なので、一見すぐに音が出ないのでは?と思われることが多いのですが、吹くコツを掴むとすんなり音が出せるようになります。

  • タンポポの種を「ふ〜」と飛ばすことができる。
  • 熱い食べ物を冷ますために「ふ〜ふ〜」できる。
  • シャボン玉を「ふ〜」と飛ばせる。
  • お誕生日のケーキに灯すロウソクの炎を「ふ〜」と消すことができる。

これだけできれば篠笛を吹くことができます。(笑)
音については、唄口のあて方や角度、息の入れ方や出し方、低音・高音の出し方などを練習します。
運指については、構え方、指の置き方、開け方、これを安定させながら指を動かす感覚、それをいつも感じながら吹けるように練習します。
一度にはやはり大変ですから、毎回「めあて」を決めて取り組むと上達も早くなります。

当教室では「琴風調篠笛」という笛を使ってお稽古しています。
ドレミに調律した笛です。
楽譜は「ドレミファソラシド」を「1234567」と数字で表してあります。
半音は「♭」で統一しています。
もちろん五線譜でも吹くことができますし、尺八譜でも吹けます。
ドレミに置きかえて様々な楽譜で演奏することもできます。
また、楽譜がなくてもおもむろに構えて音を出し、メロディにつなげて独奏曲風に吹いて楽しんだり、山登りや旅行に持って行って、山頂や旅行先の景色の良い所で吹いて楽しむこともできます。

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